LOM〜。

2006年10月18日
先週末にLOM2006が開催されました。

毎年新環境が始まるこの時期に合わせて行なわれるです。
各地から権利を取得したプレイヤーのみが参加できるトーナメントとなっていて毎年このLOMで新しいスタンダードの当面のメタが
固まります。

そしてLOMといえば関東の有名プレイヤーである「八十岡氏」の
制作する斬新な青系のデッキ通称「ヤソコン」がお披露目される場でもあります。

どうやら今年のヤソコンは赤青の氷雪デッキに強力な妨害能力を持つ「ザルファーの魔道士、テフェリー」とデカスネークこと「吸収するウェルク」を投入しています。

今年のLOMにはスタンダード全勝デッキは存在せず最高で5−1でした。このヤソコンも5−1ラインにいます。

この5−1ラインにいるデッキには前環境で最強の一角を占めていたソーラーフレアの姿がありました。

神河のドラゴンたちを軒並み失い、ドラゴンの対消滅や未練で生贄にし相手をはめる事はもう出来なくなりましたが、絶望の天使、怒りの天使アクローマなどの超大型クリーチャーたちをリアニメイトさせて場を制圧する形を取る事によって以前に近い
強さを維持しています。

Lord of Magic Champion Suzuki Takahiro  

「Munecon」

3 骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampire
3 絶望の天使/Angel of Despair
2 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath

8 Creatures

4 ディミーアの印鑑/Dimir Signet
3 アゾリウスの印鑑/Azorius Signet
4 差し戻し/Remand
3 入念な考慮/Careful Consideration
3 屈辱/Mortify
4 強迫的な研究/Compulsive Research
2 ゾンビ化/Zombify
1 蘇生/Resurrection
4 神の怒り/Wrath of God
2 迫害/Persecute

30 Spells

4 沼/Swamp
3 平地/Plains
3 神聖なる泉/Hallowed Fountain
2 湿った墓/Watery Grave
1 神無き祭殿/Godless Shrine
2 アダーカー荒原/Adarkar Wastes
2 地底の大河/Underground River
1 コイロスの洞窟/Caves of Koilos
2 アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery
1 オルゾフの聖堂/Orzhov Basilica
1 トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair

22 Land

Sideboard
3 併合/Annex
3 信仰の足枷/Faith’s Fetters
4 最後の喘ぎ/Last Gasp
2 マナ漏出/Mana Leak
1 ギルド無き統治/Govern the Guildless
2 意志を曲げる者/Willbender

鈴木氏の操るこのソーラーフレアは見事ベスト8に残り、そしてそのまま決勝戦で天才デッキビルダー浅原氏のガルガドンデックことドラゴンストームを破り見事LOM2006の勝利者となりました。

このLOMの結果を受けてソーラーフレアは前環境と同じく現段階ではまだ最強の一角であることが証明されました。この同じようなデッキタイプの赤白青もベスト8に残っており、新しい環境はアクローマがいたるところで降臨する事になると思います。

このデッキを初めて見たのは2005年の日本で開催された世界選手権のサイドイベントでした。印鑑やゾンビ化を駆使し高速で「陽星」を展開し「塵を飲み込む物、放粉莉」で土地を縛りながら戦う様子は見ていて「何だこのよくわからんデッキは?」でした。

しばらくしてギルドパクトが発売され絶望の天使が加わり、さらにリアニメイト色の強くなります。
そして日本選手権予選終盤にはディセンションの加入により宮殿の軽騎兵を加え若干の調整がなされ、かなりの予選通過者をだして今ではもういるのが当たり前のデッキになりました。

今回LOMの優勝者である鈴木氏もこのソーラーフレアをかなり
古くから使用しており東京、神奈川近郊のトーナメントでは
ほぼ常に上位に入賞しているようでした。

フィニッシャーは神河の時代、明の星、陽星 夜の星、黒瘴の対消滅や未練による生贄戦略+絶望の天使でした。

神河が現行から去り変わりに投入されたアクローマはいったん
場に出ることができれば一部の除去以外受け付けず速やかにゲームを終わらせる力があります。しかしその分コストが極めて高く設定されていて場に出す方法はほぼリアニメイトとなっています。
メロクやドラゴンたちの変わりにアクローマ以外で投入されたのは骸骨の吸血鬼。これはメロクと違い一気に勝負を決める力は無いもののターンが帰ってくればトークンを増やしつつ再生が可能で絶望の天使やアクローマを展開するまでの時間稼ぎになります。

鈴木氏のソ−ラーフレアは土地を22枚に押さえ印鑑を7枚にし
マナ加速能力を上げ少しでも早く6マナ〜8マナへ到達できるようになっています。ただ序盤に土地を強迫的な研究で捨てられない可能性がでる事があるかもしれないです。

TSPで新たに加入したアクローマ以外のカードは入念な考慮と蘇生、トロウケアの敷石です。

入念な研究はインスタントもメインでもプレイできなおかつアクローマなどの大型クリーチャーを墓地に落とせるまさにソーラーフレアの為にあるといえるカードかもしれません。

蘇生は色違いのゾンビ化として採用。迫害を避けることができます。
トロウケアの敷石はトロンの燎原の火などの土地破壊の耐性を付けさせてくれました。

TSPで加入したなだれのりなどの影響からお帰り土地も若干減らされてもいます。

サイドボードには清麻呂の末裔変わりに信仰の足かせを投入しライフの補充とクリチャーへの対策を行なっています。末裔を失ったのは痛手ではありますが血の手の炎も無いのであまり問題では無いようです。

目を引くのはギルド無き統治でこれは相手に出されたアクローマやボガーダンのヘルカイトを奪う事ができます。

デッキが昔より重くなっているので併合の選択もかみ合っています。

動き方としては、まず序盤は印鑑や差し戻しでマナ加速や相手の展開速度を遅らせマナ基盤を構築していきます。必要とあれば迫害で相手の手札を攻撃し、神の怒りで場を平らにしていきます。
手札に十分な印鑑があれば強迫的な研究で絶望の天使を墓地送りにしなくてもいいかもしれません。5ターン目位に素だしできれば除去されてもゾンビ化で場に戻せるためかなりの優位になります。

一旦マナが伸びれば後はやりたい放題です。アクローマで蹂躙するなり絶望の天使で速やかに殴り倒すことが出来ます。

このデッキ中速ビートや迫害の存在によりイゼットトロンの様な確定カウンターのほぼ無いデッキにはかなり相性が良いです。
よく迫害で手札を全部落とされて負けました。

逆にZOOやボロスのような火力を搭載し高速で殴りかかってくる
デッキにはやや相性が悪いようです。

LOMでの優勝によって新環境もきっとソーラーフレアを中心にメタは回っていくんでしょうね。

なんだか長文を書いてみたくなったのでダラダラ書いてみました。しかも今さらソーラーフレアです・・・。ちなみに自分はトロン好き〜なので迫害は大嫌いです。

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